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梅毒の検査はどこで出来るの?

悩んでいる男性

梅毒の病原体は梅毒トレポネーマと呼ばれる細菌で、細長くてコイルのようにらせん状に巻いたスピロヘータと呼ばれる種類の細菌の一種です。ヒトに対して病原性の低いスピロヘータも存在しており、口内などに棲みついていることが知られています。病原体に感染しているかどうかを知るためには、血液検査を受ける必要があります。

日本全国の保健所を利用すれば、HIV検査の際に梅毒も一緒に無料で調べてもらうことができます。HIV検査を受ける際に梅毒も申し込みをしておけば、無料で感染の有無を確認することができます。

保健所以外にも、医療機関を受診して検査を受けることが可能です。医療機関で検査を受ける場合には、男女ともに総合病院で受診することができます。診療所を利用する場合には、男性であれば感染症科・泌尿器科・性病科のいずれかのクリニックを利用しましょう。女性であれば感染症科・泌尿器科・性病科に加えて婦人科や、妊娠中であれば産婦人科でも受診することが可能です。

梅毒検査は数cc程度の血液を採取して、血液に含まれる病原体自体に対するTP抗体や病原体が生成する脂質に対する抗カルジオリピン抗体の有無を調べる方法が一般的です。両者の有無で陽性・陰性や、病気の段階を知ることができます。

梅毒トレポネーマに感染をすると、6週間を超えた頃から病原菌が生成する脂質に対する抗カルジオリピン抗体(脂質抗体)が作られて陽性反応を示します。次いで、病原菌そのものに対するTP抗体が生成されるようになります。脂質抗体は病気が完治すると検出されなくなりますが、TP抗体のほうは完治後も長期間にわたり検出されます。どちらか片方のみが検出されたとしても梅毒トレポネーマに感染していると断定することができず、脂質抗体も調べる必要があります。

脂質抗体が検出されると感染をしている可能性が高いのですが、HIVや結核などの他の病気でも陽性反応を示す場合があります。このため、検査精度を上げるためにはTP抗体も調べなければなりません。

梅毒検査では脂質抗体のみの有無を調べるガラス板法と、両方を調べるTPHA+RPR定量の2種類があります。ガラス板法は血液をガラス板に滴下して反応を見るもので、その日のうちに結果が判明します。これに対してTPHA+RPR定量は結果が判明するまでに2日かそれ以上の日数を要します。ガラス板法は既に感染していることが判明していて、治療中に薬の効果や経過を観察する場合など用いられます。感染の有無を調べるためには、TPHA+RPR定量を実施しなければなりません。

梅毒に感染をすると最初に脂質抗体が生成されますが、検査で陽性反応が出るようになるまでに6週間ほどの期間がかかります。感染が疑われる出来事が発生した場合は、6週間以上が経過してから検査を受けるようにしましょう。検査で結果が判明するまでは、他の人に伝染させないようにするために性交渉を控える必要があります。

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